微分帖は
みんなでつくるおはなしの小さな本の名前で、
そのお話ができるちょっとかわった作文の仕方のことで、
それが行われる場所の呼び方でもあります。
このページでは微分帖のしくみや、
いままでの活動を紹介しています。
おもしろそうだと思ったら
ぜひやってみて、
いいと思うものができたら
ぜひおしえてください。
ためしよみ微分漫画①
《ニセモノ》こいけぐらんじ+宮田篤
K1
K2-3
K4
微分帖・微分漫画 手順1
こいけぐらんじさんが、犬の置物にふしぎなラクガキをするお話をかいたように、まずはひとりが、4ページにひとつながりのことば・おはなしをかく。内容はひとりごとでも、今日あったことでも、空想の世界のことでも、なんでもよい。形式は文章でも、詩でも、漫画でも、絵本や楽譜でも、そのときの参加者どうしの合意があればなんでもよい。お話がかけたら、相手に見てもらう、そうして、次の人はその間のお話を考える。この場合は、K1-K2、K3ーK4の間の4ページについて考えてみる。
微分漫画②へつづく
ためしよみ微分漫画②
《ニセモノ》こいけぐらんじ+宮田篤
K1
K2-M1
M2-M3
M4-K3
K4
微分帖・微分漫画 手順2
つぎのひと、この場合は宮田篤が、ラクガキの場面と女の子の戦闘の場面をつなげたように、さいしょのことば・おはなしのまんなかに、前後をつなげてことば・おはなしをかく。どんな続きをかいてもよいけど、まえとうしろの内容がつながっていないといけない。むつかしいようでいて簡単なようでいてむつかしいかもしれない。実際にはこの微分漫画には、まだつづきのこいけぐらんじさんのページK5~K8があり、宮田篤のページM2とM3に間に、はさまれる。
◎緑のページ こいけぐらんじ/シラオカ vo.gt、KADOKAWAより「なんでやねん」を英語で言えますか?著:川合亮平 イラスト:こいけぐらんじ 発売中 guran-g.tumblr.com ◎白のページ 宮田篤
微分帖は、《美文調》ということばとのだじゃれで名付けました。だんだん細かく(微)なって、まんなかが(分)かれてゆく、本のようなもの(帖)という意味をこじつけています。
展覧会・ワークショップなど
活動歴のうち微分帖にかかわるもの
微分帖年表
【2008】
【2009】
【2010】
【2011】
【2013】
【2014】
【2015】
■宮田篤(みやたあつし)
1984 愛知県生まれ、好きな食べ物はうめぼし
2007 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2008 片岡球子奨学基金を得てオランダ短期滞在
アーティスト・イン・レジデンス(茨城県取手市・神奈川県横浜市黄金町)
2009 愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻修了
2010〜digmeoutMEMBERS
2011〜取手アートプロジェクト パートナーアーティスト [宮田篤+笹萌恵]
2016 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻非常勤講師
2017-2019 愛知大学文学部現代文化コースメディア芸術専攻ゲスト講師
2018 東京藝術大学美術学部 Diversity on the Arts Project 修了
2019 アーティスト・イン・レジデンス(岐阜県図書館)*宮田篤+笹萌恵
おもな個展
2019 びぶんブックス(トーキョーアーツアンドスペース本郷/東京)
2010 としょ感と図書館(メディアセブン_川口市立映像・情報メディアセンター/埼玉)
2005 ほくほく星に進路をとれ(エビスアートラボ/愛知)
おもなグループ展
2019 セカンド・フラッシュ(岐阜県美術館)*宮田篤+笹萌恵
2019 わくわくなおもわく(はじまりの美術館、福島)
2010 ふしぎの森の美術館(広島市現代美術館)
おもなワークショップ・その他の活動
2016 ちらし彫刻(ポコラート全国公募展vol.6/3331ArtsChiyoda/東京 )
2015 おとなもこどももあそべるぶんがく 微分帖(松戸市子ども読書推進センター/千葉)
2014 ちくちく校歌(取手市立井野小学校、いこいーの+Tappino、取手アートプロジェクト/茨城)*宮田篤+笹萌恵
2013 微分帖/ビブンマンガ/びぶんえほん(愛知県芸術文化センター/あいちトリエンナーレ2013)
2010 らくがっき(えずこホール 仙南芸術文化センター/宮城・ワタリウム美術館/東京)*野村誠+宮田篤
2007 びじゅつ感(名古屋市美術館/愛知)
受賞
2016 ポコラートワークショップ賞(ポコラート全国公募展vol.6/3331ArtsChiyoda/東京 )
そのほか
「『装苑』 ニュークリエイターたちのフレッシュなパワー」 文化出版局/2012年1月号
「びじゅつ感ワークショップについて」 角田美奈子 平成19年度名古屋市美術館研究紀要
「『美術手帖』”はくぶつ感”レビュー」 田中由紀子 美術出版社/2008年1月号
展覧会
◎個展
2019 「びぶんブックス」ことばの店:微分帖(トーキョーアーツアンドスペース本郷/東京)
2010 としょ感と図書館(メディアセブン_川口市立映像・情報メディアセンター/埼玉)
2008 としょ感(エビスアートラボ/愛知)
かんそう曲(鑓水青年美術館/東京)
◎グループ展・その他の発表
2019 「セカンド・フラッシュ」(岐阜県美術館)*宮田篤+笹萌恵
「わくわくなおもわく」(はじまりの美術館/福島)
2016 「INTERWOVENー編み込まれた世代」(愛知県立芸術大学創立50周年記念事業油画専攻企画展・名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)
2015 作法のためのリマインダ(はならぁと2015/奈良)
繋留2(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー/愛知)
2014 美術館で夏休み 〜いつものミチのひみつキチ〜(刈谷市美術館/愛知)
繋留(豊田市美術館市民ギャラリー/愛知)
2011 うたの住む家Live in ダイバハウス(台場区民センター区民ホール/東京)
1floor2011道の草 公園の壁(神戸アートビレッジセンター/兵庫)
2010 黄金町のアーティストたち展(横浜市民ギャラリーあざみ野/横浜)
ふしぎの森の美術館(広島市現代美術館)
2009 あらうんど80年代(門仲天井ホール/東京)
2008 取手アートプロジェクト2008 (茨城県取手市内各所)
黄金町バザール2008(横浜市黄金町・日ノ出町各所)
ワークショップ
◎2020予定
1月4日 岐阜県美術館《ペンびぶんフレンドクラブセンター ぎふ》で微分帖
1月30日 代官山ティーンズ・クリエイティブで微分帖
◎おもなワークショップ
2019 ナンヤローネワークショップ「やってみよう!微分帖」(岐阜県図書館/岐阜県美術館)*宮田篤+笹萌恵
アーティスト・イン・ミュージアム 宮田篤+笹萌恵 meets 岐阜県図書館(滞在制作)
表現実習(愛知大学文学部)
びぶんブックス・インストアイベント ゲスト:ATTA(朗読ユニット)(トーキョーアーツアンドスペース本郷/東京)
2018 表現実習(愛知大学文学部)
2017 表現実習(愛知大学文学部)
三三三市〜ことば市〜(3331ArtsChiyoda/東京)
微分帖(紀伊国屋札幌本店/北海道)
2016 ことばの山を上る:微分帖(INTERWOVENー編み込まれた世代、名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)
みんなでつくる文学”微分帖”で豆本をつくろう(おとなのアートの日、ハレメクテラス/茨城)
2015 《微分帖》とかであそんでみる (愛知県立芸術大学サテライトギャラリー/愛知)
おとなもこどももあそべるぶんがく 微分帖(松戸市子ども読書推進センター/千葉)
2014 ことばの森の図書がかり(刈谷市美術館/愛知)
微分帖(刈谷市美術館/愛知)
2013 微分帖/ビブンマンガ/びぶんえほん(愛知県芸術文化センター/あいちトリエンナーレ2013)
2011 いどうとしょ感:新開地(神戸アートビレッジセンター/兵庫)
2010 かわぐち詩律いどうとしょ感(メディアセブン_川口市立映像・情報メディアセンター/埼玉)
アートをつまむ(殿/東京)
そだてるびぶんの木(広島市現代美術館/広島)
いどうとしょ感@<図書館>(松戸アートラインプロジェクト/千葉)
2009 よこはま詩のこがね帖(黄金町バザール2009/横浜)
しずおか詩のびぶん帖(ぞくぞくゾクゾク 第9回全国障害者芸術文化祭しずおか大会)
よこはま詩律いどうとしょ感(CREAM ヨコハマ国際映像祭2009/横浜)
2008 取手アートプロジェクト2008(茨城県取手市井野団地を中心とした市内各所)
微分帖について
「微分帖」というのは微分帖という作品である小さな本たちの名前で、
そしてその作品ができあがるちょっと変わった共同作文の仕組みの名前で、
さらにその作文が行われる現場の名前でもあります。
「微分帖」のお話はどれもどこかいびつで、
冗長だったりつまらなかったりするのになんだか面白いような気にさせる雰囲気があります。
たとえば現在いまここで誰かと出会ったことが、
これからの未来だけでなく自分のこれまでの過去のことにも影響してゆくような、
誰にでもある珍しくもない不思議が微分帖の中にもある気がします。
微分帖が生まれる仕組みがまったく複雑でなく単純であることも、
自分にとっては方程式のようなきれいさや強さを感じさせています。
2008年からはじめた微分帖は、
さまざまな人に出会い千冊を超えてまだまだ増えてゆきそうです。
いつか全部の微分帖をかざって微分帖に関わった人をみんな呼んで、
誰も読み切れないくらいの物語の景色をつくりたいと思います。
これからも微分帖の普及と発展を、
時には他人事のように、
時には真剣にがんばってゆけたらと思います。
【《繋留》展のためのテキスト(豊田市美術館市民ギャラリー/愛知、2013)】
こちらは《ペンびぶんフレンドクラブセンター ぎふ》です!
あなたも文通で微分帖をたのしむ《ペンびぶんフレンドクラブ》へ(終了)
“ペンびぶんフレンドクラブセンター ぎふ”は、このたび2019(令和元)年11月3日に、岐阜県美術館「セカンド・フラッシュ」展の中にオープンしました。2009年からはじめたおはなしをつくるあそび《微分帖(びぶんちょう)》を、時間・空間的にひろげるこころみを通して、《微分帖》の普及と発展、ひいては、この“ペンびぶんフレンドクラブセンター ぎふ”が、参加者どうしの交流において、他者との想像力の違いを楽しみながら認め合える場所になることをめざします。
このセンターは「明日へのおはなしを投函する」ペンびぶんフレンドクラブセンター《ぎ》(以下、《ぎ》)と、「昨日の《ぎ》から届いたおはなしの返事をかく」ペンびぶんフレンドクラブセンター《ふ》(以下、《ふ》)のふたつの機能から成り立っています。これら《ぎ》と《ふ》のやりとりを中心に、宮田篤+笹萌恵が8月に滞在した岐阜県図書館での《微分帖》や、《ぎ》と《ふ》のやりとりに美術館外から参加する《びぶんのペンパル》の紹介が含まれます。
《ぎ》と《ふ》の間の道は、リニューアルに際して新設されたアートコミュニケーターズルームへと続きます。将来、岐阜県美術館のアートコミュニケータ「~ながラー」が何度もくりかえし通るであろう道をはさんで《ぎ》と《ふ》を設置しました。長良川を中心に「川北」・「川南」と呼ばれている岐阜のまちにもしくみを重ねています。《ぎ》と《ふ》の文通が回数を増すほどに、このセンターは魅力を増してゆくでしょう。
アーティストインミュージアム 宮田篤+笹萌恵 Meets 岐阜県図書館 のおしらせ
(会期終了)
ぱっと現れすっと消えさる《びぶんブックス》という本屋さんのようなものがありました。
びぶんブックスがやってきます。ありとあらゆる微分帖がびぶんブックスにはあります。
びぶんブックスは立ち読みを歓迎します。
会場に来て微分帖であそんでいただくと、びぶんブックスのしょうもないノベルティや、これまでの微分帖の傑作選をさしあげます。(引き換えにあなたの書いた微分帖をびぶんブックスの本棚へ加えてゆきます。)
1月24日(木)から27日(金)、11時から19時まで
© 2016